障害年金はいつまでもらえるか?

障害年金はいつまでもらえるのでしょうか?

 もらえる権利がなくなるまで、「失権」(=権利消滅)事由に該当するまでもらえます。

 でも、失権とならなくても障害年金がもらえなくなることがあります。受給権は無くならないのにもらえなくなるのが「支給停止」(=権利停止)です。支給停止の原因がなくなっても停止された期間の年金がその後に支払われることはありません。

 支給停止と同じような状態で「差し止め」(=支払い保留)があります。でも、支給停止とは違います。支給停止は権利が停止するのですが、差し止めは支払いが一時的に止められることです。所定の手続きを行わない場合に行われ、その手続きを行えば、支払いは再開されます。支払いが保留された期間の年金は、後で支払いが再開された時点で保留された年金が遡って全額支払われます。

それでは失権、支給停止、差し止めについて少し詳しくご説明します。

失権とは?

 失権とは、障害基礎年金、障害厚生年金ともに、受給できる権利がなくなることです。権利がなくなれば、年金支給のなくなります。失権の原因には次のようなものがあります。

① 障害年金を受給している人が亡くなったとき。なお年金は亡くなられた月まで支給されます。(参考;未支給年金

② 障害等級に該当せず支給停止となった人が、65歳になった時。または、その支給停止から3年を経過した日のどちらか遅い日が到来した場合。

③ 二つの障害を併せて別の障害等級に変更されたとき(併合認定)。それまでの(古い)障害の受給権は消滅します。例えば、いままで3級だった人が併合認定されて新たに2級に改定されたら、前の3級の障害厚生年金の受給権は消滅します。

支給停止

① 更新(再認定)時に提出した診断書で再認定が行われ、支給すべき障害等級に該当しなくなった場合、支給が停止されます。

・ 障害厚生年金受給者は3級にも該当しなくなった場合。障害基礎年金は3級以下と判断された場合。

・ 更新のある方は「有期認定」と呼ばれ、1~5年の期間後に障害状態確認届が送付され、その届(診断書)を提出し再認定を受けることになります。更新が不要となるのは「永久認定」の方だけですが、そのような方はご病気や治療経過にもよりますが対象者は少ないです。因みに年金証書の右下に最初の更新年月が記載されます。永久認定はその年月の記載がありません。

・ 更新の診断書(障害状態確認届)の作成医が変わった場合は注意が必要です。診断書の評価が変わりそれが原因で等級も変更されることがあるからです。

* 支給停止解除は、原則1年以上経過し状態が悪化した時点で次の届を年金機構に提出し再度診査を受け、認定されれば届提出の翌月から支給を受けることができます。

参考:支給停止解除の届について

② 同じ傷病で労働基準法の障害補償が受けられるとき。

③ 障害厚生年金の受給権がある人が、障害厚生年金と同じ部位、原因で障害共済年金の受給権も得た場合は障害厚生年金の支給を停止し、障害共済年金だけ支給されます。

 

差し止め

障害年金の差し止めが起きるのは、現況届や更新の診断書を期限までに提出しなかった場合です。

年金差し止めのお知らせの通知です。

 現況届等の提出をしなかったとき、上のような(お知らせ)が送付されます。結果、年金は、差し止めとなりその期間は支給が保留されます。

 支払いの保留なので遅れても現況届を提出をすれば年金額が差し止められた月に遡って給付されます。これが差し止めで、停止した期間の年金が全額もらえなくなる「支給停止」と大きく異なる点です。特殊な事情で2年以上届けの提出が遅れた方が支払われた例が当事務所でもございました。

 * 更新時の診断書はその月の上旬に送付され、その月の末日までに提出しなければなりません。従って時間に余裕がないので慌てて診断書を依頼し内容も確認しないまま提出される方も多いようです。前回提出した診断書と今回提出する診断書と何が変わったのか等をチェックすべきです。ノーチェックで提出し、審査の結果、年金の減額や支給停止になったら原則1年間は我慢しなければなりません。それなら提出期限に多少遅れ、「差し止め」されても良いくらいの気持ちで準備された方が良いのではと考えます。(支給停止逃れや不実記載を推奨する趣旨ではございません。)

注)【未支給年金】 年金の支給開始は受給権が生じた翌月からですから後払いです。だから亡くなられた月まで支給されます。死亡後の年金の支払い日に亡くなられてている場合、振り込めなくなるケースが大半ですから、未払いの年金(未支給年金)が発生するのです。下の表をご覧ください。

 支給対象月  12月と1月  2月と3月 4月と5月 6月と7月 8月と9月 10月と11月
 実際に支払われる日(休日なら翌日)  2月15日  4月15日  6月15日 8月15日  10月15日  12月15日 

例えば、3月5日に亡くなられたとします。3月分まで年金が支給されます(存命の2月分も)。しかし、4月15日の年金振込みは出来なくなります。(必ずそうなるとは言い切れませんが。)今回の事例の方の場合、2月と3月までの年金が支払われますが、既に亡くなられたため未払い年金=未支給年金が生じるのです。この未支給年金は、生計を同じくする遺族が請求することができます。遺族は、①配偶者、②子、③父母、④孫、⑤祖父母、⑥兄弟姉妹、⑦三親等以内の親族です。①~⑦の順に対象となる方が請求・支払いを受けることができます。

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