労災と障害年金の支給調整とは?

  労働者災害補償保険の障害補償給付(障害補償年金又は障害年金)と障害年金(障害基礎年金、障害厚生年金)を、同じ支給理由で同時に受給することになった(受給権を両方取得した)場合、

 障害年金は全額支給され、労災の給付だけ減額されます。減額率は下表の通りです。

支給される年金  労災の減額率 
 障害基礎年金と障害厚生年金  0.73
 障害基礎年金のみ  0.88
 障害厚生年金のみ  0.86(注1)
 障害厚生年金のみ  0.83(注2)

(注1)労災の給付が傷病補償年金または傷病年金の場合の減額率
(注2)労災の給付が障害補償年金または障害年金の場合の減額率

 但し、労災補償の年額 × 減額率で計算した金額が、労災補償の年額 - 障害年金額の差額よりも少なくなる場合は、
差額(労災補償の年額 - 障害年金額) 
が支給されます。

* 計算事例
・ 平均賃金  9,000円 (労働基準法第12条)
・ 労災2級、障害基礎年金及び障害厚生年金ともに2級で受給権取得(合計1、368、000円)

① 労災給付額             9,000円  X  277日  X  0.73  
 =  1、819、890円

② 労災給付マイナス障害年金   1,819,890円  -  1,368,000円  
=    451、890円

②より①の方が多いので、労災支給額(減額調整後)は、①の1,819,890円が支給されます。

労災受給で全額停止は?

 同一の事由により、20歳前障害による障害基礎年金と労災法の障害補償給付(障害補償年金又は障害年金)と同時に受けられる場合、20歳前障害基礎年金が全額支給停止されます。

 また、国家公務員、地方公務員などの公務災害補償、国家公務員災害補償法、地方公務員災害補償法及び同法に基づく条例によるもの、船員保険法などの災害補償給付を同時に受ける場合も20歳前傷病による障害基礎年金全額停止されます。

 障害福祉年金から裁定替えされた障害基礎年金も同様に支給停止されます。

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