ご本人申請の方は多いのですが

障害年金は、病気やケガが原因で働くことが困難な状態や日常生活に支障が生じた方に現金を支給する所得保障制度です。経済的に下支えしさまざまな不安を緩和する制度だと私は考えます。

幣事務所ウエッブサイト「障害年金119」運営を考え始めた当時、障害年金の情報を掲載したサイトは少なく、障害認定基準も厚生労働省のサイトを何回か検索クリックしなければ見ることができませんでした。障害年金の周知、ご負担の少ない低額な料金で経済的な苦境に立たされたご依頼者様の申請支援をとの考えで、本サイトを運営、今年10年を迎えました。

障害年金は、重い障害状態にあるだけでは支給されず、請求(=申請)手続きが必要です。

初めて受診した日(初診日)がいつだったのか?特定しなければなりません。次に初診日を起点にした過去の年金保険料の納付(率)(注1)が法で定められた納付月数(率)以上でなければ申請が認められないのです。

言われた通りに書類を揃え、窓口で書類に書き足せば受理され(注2)3月ほどで年金が口座に振り込まれるだけ。だから年金手続きは簡単だ。一般的な受け止め方だと思います。でも、老齢や遺族等の年金にだけ言えることです。障害年金申請は簡単に済ませられない手続きなのです。

障害年金の申請(請求)手続きをするために、年金事務所や役所の窓口で説明を受けられたとします。取得する書類の多さ、記入する文字数の多さに驚かれされます。他人や医師が書いた書類の記入漏れや誤りが原因で何度もやりなおすことになり、予想以上に手間と時間が掛かることを実感されるのではないかと思います。

手間を厭わない、時間は掛かっても問題ない方なら、何度も病院や年金事務所の窓口に足を運ぶことも可能でしょう。ご本人やご家族の方などが行われる「ご本人申請」が多くなることは当然だと思います。(注3)

申請書類

問題は、審査で15%程度(厚生労働省専門家会合資料より)の方が不支給とされることです。審査の見通し、不支給となる可能性があるなら理由(争点)にまで踏み込んで説明をしてくれないことです。「審査の過程で初診日が変更になる可能性があります。」や「審査の結果」障害等級に該当しない場合があります。」と説明されるだけです。

年金事務所の相談も予約制となり、10日や半月くらい窓口相談も先延ばしされる場合もあります。

今回のコロナウィルスの問題も含め、外出が制限される申請者に窓口まで出向かなければ終えられないような手続きにも問題があると思います。障害によっては、手続きに伴う外出や折衝でストレスや不安感が強くなり障害状態は悪化することも考えられます。外出困難等の手続き中断による申請遅れで受給できるはずの年金が遅れた月分もらえなくなってしまいます。詳細は、以下でご説明します。

(障害年金請求をとお考えの方は準備しておくべき点もご覧ください。)

難しいケースも多い!

初診日の特定が重要です。闘病期間が長期化した場合、先に発症した病気の初診日が後の病気の初診日とされる場合(相当因果関係)などでは、何十年前のできごとをご家族や友人等他の人に教えていただいたり、さまざまな記録・資料を取得・提出したりしなければなりません。(注4)

レントゲン画像を確認する医師

手続き書類も、インターネット検索で見つけた雛形を参考に記入すれば受理される程度の書類だけではありません。病歴・就労状況等申立書はひな形をアレンジした程度で作成は困難です。

具体的な病状や経過が審査では参考とされ、障害によっては内容で等級が変わることもあります。日記や闘病記のような「思い(感情)」を記述し、審査する人間の共感を得ることが目的ではありません。伝えるべき事実を記載することが何よりも重要です。

障害年金119は、基本知識から書類作成のポイント等をご説明しております。ご参考にしていただければと思います。

無料支援には限界がある!

障害年金の無料相談や支援が受けられる代表的なものは、申請窓口でもある役所や年金事務所の窓口、受診先の医療ケースワーカーがあげられます。

年金事務所の窓口は書類の内容ではなく、審査事務を受ける書類として不備がないように教えることが優先されます。(注5)

「 初診日証明はカンタンに手に入った。」、「診断書を書いてくれた先生が大丈夫といってくれた。」このような方ですと、無料の窓口相談でご本人やご家族等の申請で受給は可能です(注6)

しかし、年金事務所や役所、医療機関等の無料相談、支援では限界があります!

  • 提出された診断書や申立書ではたして適切な認定を受けられるのかどうか?
  • 等級はどの等級になるの?
  • 重大な問題点はないのか?あれば解決策はどうすればよいのか?
  • 伝えなければならない事実は漏らさず書けましたか?状況説明の「後だし」は認められないとお考えください。

詳細な説明や十分な対応をいただけない場合もあり得ます。「あなたの障害年金受給を最後まで応援します。」というような立ち位置ではないからです。

社会保険労務士の強みは、法令や職業倫理の遵守以外には制約がないことです。

ご自身で障害年金請求手続きを進められますとさまざまな問題が出て不安になられたりします。実は私もそうです。時に夜中に目が覚め障害年金の資料を読み直したりして眠れない夜を過ごすことがあります。一般の方ならなおさらではないかと思います。

弊事務所は、原則土日祝日に拘わらず深夜の時間帯を除き、速やかにあなたの疑問や不安の解決に向けた回答を差し上げることが出来ます。

障害年金を受給されたいご依頼主さまと完全成功報酬制(=後払い制)で、請求支援に取り組む社会保険労務士とは、障害年金を受ける目的を共有するいわば「同志」ともいえるのではないでしょうか。

社労士に依頼するメリットとは?

しかし、社会保険労務士に障害年金手続き代理を依頼すれば、「遡及請求を認めさせ何百万もらえるようにしてくれるはず。」、「もらえそうになくても必ず障害年金がもらえるようにしてくれるはず。」「実際は3級でも2級で認定してもらえるはず。」などと期待を抱かれる方もいらっしゃいます。私は、ご期待に添えないとお返事する方が多いのです。

症状や経過等の詳細をご本人やご家族などからお聞きし、事実に基づき請求手続きを進めます。診断書を依頼する医師に診察等では伝えきれない日常生活の実情を理解していただくようサポートいたします。支給が認められて当然な状況を病歴・就労状況等申立書に記載し、必要に応じて裏付け資料も添え提出します。

コロンブスの卵

障害年金のご本人申請と社会保険労務士の代理請求との違いは、コロンブスの卵の逸話と似ていると思います。卵を立たせることに挑むが誰もできなかった。が、アメリカ大陸を発見したコロンブスは卵の下の部分を割りつぶして立たせたという逸話です。

コロンブスの卵

「卵を割る」ように、書類提出までのポイントさえ知れば誰もがカンタンにできる。そのようにお考えになる方が多いでしょう。すべての方が説明通りに短期間で書類を提出、受理されるとは思えないのです。

社会保険労務士への代理依頼はなさらなくても初回無料相談のご利用をお奨めします。(注7)ご自身で準備を進めて来られて何か不安な点(問題)が見つかった方には、強くお奨めしたいのです。

  • 初診日は本当にその日でよいのですか?
  • 主治医の先生は普段の生活状況をご存知ですか?
  • 障害年金請求に時間と手間が掛かっても良いですか?
  • 準備を進める内に難しいと感じませんか?
  • 早く書類を提出したいという気持ちばかりが強くなっていませんか?

障害年金請求はやり直しが非常に難しい手続きです。

後払い、ご負担の少ない料金

障害年金119は、支払う時に後悔することのないご負担の少ない料金 です。

事務所維持や広告宣伝などのコストを抑えるからです。また、出張(相談・面談)等の費用負担も発生させないよう業務を進めることを基本としています。

障害年金専門ですから一般の方よりはもちろん、企業相手の業務がメインの社労士や事務所職員さん達が手続きするよりも、確実に早く手続きを終わらせます。手続きに手間取ってしまい、1月遅れで提出した場合に貰えなくなった年金額は、弊事務所に依頼された場合の料金と同じ額です。(平均料金相場ですと1月余分に支払わなければなりません。) 更に1月遅れると2月もらえなくなります

高額料金=受給率・額も高い。はホントでしょうか?

弊事務所のご負担の少ない低料金設定は、低所得者の多い地方で障害年金請求希望者の皆様の支援を行いたいとの考えによるものです。大都市やその周辺のご依頼者の割合が高いのが実情です。地方在住の方のご依頼が多くなればと思っています。

成功報酬2か月が相場とされる中で、幣事務所はひと月と半額の料金設定です。安かろう悪かろうで受給率も低いと思われるでしょうけれど、受給率は常に95%以上を維持して居ります。低料金=低認定率=低レベルな義代理業務ではないことがご理解いただけるのではないでしょうか。

ご相談イメージ

遡及請求が認められて何百万円受給できたなどとアピールするサイトも散見されます。受給額の多さを競うようにアピールすることに疑問を感じます。障害基礎年金は等級が同じなら同じ額。障害厚生年金は加入期間が長ければ、給料が高ければ支給額は多くなります。扶養家族が多ければ加算されます。

手続きした社会保険労務士の力量と年金受給額は比例するとまではいえないのです。

障害年金119 今成社会保険労務士事務所は、ご本人やご家族の方々の障害年金申請のさまざまなご負担を減らし、全力でサポートいたします

注釈

(注1)保険料納付要件が問われないのは、20歳前に初診日があり、厚生年金加入期間がなかった場合です。本文へ戻る

(注2)障害年金の請求書や一部書類の記入を窓口担当者に確認しながら記入され提出される方がほとんどです。病歴申立書まで提出の窓口で日付や住所・氏名の欄だけでなく、内容を記入される方もいらっしゃるようです。認定基準に「…等級に認定する。」と明記されている病状に当てはまる方や重度の障害状態の方を除き、大半の方が認定されるかどうか不安な状態です。診断書で認定が左右されるとは言え、実情を知ってもらうためにはたいへん重要な書類です。その場で書いて提出されたというご家族のお話をお伺いした時、私は絶句したことがあります。本文へ戻る

(注3)認定の実情を知り、再審査請求や時に訴訟の判例等の動向も含め、検討を重ね手続きを進めるような事例も増えています。そのようなご相談を受けることがありますが、「手遅れ」となっている方もいらっしいます。やはり、障害年金専門の社会保険労務士に依頼された方がよいケースは増えていると思います。本文へ戻る

(注4)初診日の証明困難、審査で初診日が認定されない、変更される。初診日の問題の絡むケースが障害年金の受給が本当に難しいのです。本文へ戻る

(注5)「障害年金119」をご覧になり、窓口での説明と違うと言ったご相談やお問い合わせをいただくことが最近は少なくなってきました。説明誤りは難しい事案ほど慎重になりますから比較的少なく、申請準備が容易なケースに案外起きやすいように感じます。本文へ戻る

(注6)障害年金の窓口相談では、事前に初診日が特定されていない場合、何度も足を運ぶことになります。たとえば、診断書の記載内容チェックまでは、窓口では教えてくれません。多忙を極める医師は書類不備が時にあり、独自の解釈で本来記入すべき内容と異なる記載をされる場合があります。訂正、再提出を求められることもあるからです。本文へ戻る

(注7)障害年金請求手続きをはじめる前に押さえるべきポイントがあります。いきなり役所や年金事務所の無料相談に出かけてよい場合とそうでない場合があります。なにか「違和感」のようなものを感じられたら社会保険労務士にご相談されることをお奨めします。本文へ戻る

* 本サイトに記載されて居ります内容につきましては、小職が実際に経験した事実や取得した情報から独自の見解を述べたものです。特定の個人、団体、組織を非難・攻撃する意図から記載しているものでもありません。不快に感じられた方にはこの場でお詫び申し上げる次第です。

サイト更新情報

2022.04.12
令和4年度の改定年金額に修正しました。
2021.04.07
肘の人工関節そう入置換でも3級とされない取扱い変更について紹介。その他該当ページにも追記しました。
2021.04.01
料金のご案内ページの料金を総額表示に統一しました。令和3年4月1日からの年金額に変更しました。
2020.08.31
不支給再請求初診日証明書類を不要とする取り扱い通知について法改正情報に追記しました。
2020.06.30
障害状態確認届・提出遅れの取扱いに関する改正について法改正情報追記しました。
2020.04.24
「障害年金の更新は本年度は中止決定」、ブログ更新しました。
2020.04.06
不利益処分等の理由付記文書添付について、ブログ更新しました。
2020.04.01
令和2年度改定年金額に全ページを更新しました。
2019.05.21
障害年金119はジオトラスト・SSLサーバー証明書を取得致しました。
2017.09.01
障害認定基準・差引認定の改正についての概要説明と差引認定基準の更新を行いました。
2017.04.01
平成29年度の年金額改定(減額)に伴いサイト内記載の年金額、加算額を改定しました。
2016.10.12
精神疾患の新たな認定審査基準と考えて良い「精神障害に係る等級判定ガイドライン」の解説や問題点や現状について説明するページを新たにアップしました。更にガイドライン実施後に増加すると思われる照会についても更新しました。また、平成27年9月実施の初診日認定緩和措置実施後の該当ページの説明も更新しました。
詳細を見る
2015.05.17
認定基準「神経系統の障害」、「代謝疾患による障害」を更新しました。
詳細を見る
2015.12.10
サイトリニュウアル
詳細を見る
  • スマートフォンでもご覧いただけます。
2015.10.01
改正情報;初診日の認定に関する通達について
詳細を見る
  • 20歳後の第三者証言が認められた。
  • 健康診断での指摘は原則初診日としないことなど説明しています。
2015.03.31
お客様の声 」更新しました。
詳細を見る
  • 1級認定の「声」を紹介しています。
初回無料相談 セルフ受給診断

手続き代理は全国対応可能です。

対応実績;北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県、千葉県、東京都、神奈川県、埼玉県、群馬県、茨城県、栃木県、長野県、富山県、石川県、福井県、静岡県、愛知県、大阪府、京都府、奈良県、兵庫県、岡山県、広島県、島根県、山口県、愛媛県、徳島県、福岡県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

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